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ざっくり中医学 その5 睡眠障害

「オリビアを聞きながら」という曲で「ジャスミンティーは眠り誘う薬」と歌われています。一般的にジャスミンティーというと、烏龍茶や緑茶にジャスミンの香りを移した中国茶のジャスミン茶を想像して「カフェインが入っているから目が冴えるよ」という意見もありますが、ハーブティーとしてジャスミンだけで飲めば「眠り誘う薬」も間違いではありません。ジャスミンは肝気の流れを促す作用があると、師匠が申しておりました。

こんばんは、尾崎亜美を支持する小川(妻)でございます。


前回、「肝火上炎(かんかじょうえん)」という肝の炎がメラメラする話をしましたが、この肝の炎が他の臓器に移ることがあります。
超ざっくりな説明で申し訳ありませんが、中医学では「五行説(ごぎょうせつ)」という考え方があり、五つの臓器の肝、心、脾(胃)、肺、腎は、自然界の木、火、土、金、水にそれぞれ性質が分けられると言われています。
「肝」の隣には「心」があり、肝の状態は心に影響を及ぼすと考えられています。なので肝が燃えると、お隣さんの「心(しん)」に火が移ります。火事と同じく、出火した家のお隣がもらい火をした状態です。
「心(しん)」は心臓を表してはいますが、血液を送ったりする心臓の働きだけではなく、中医学では「心」の作用という考え方があります。「蔵神(ぞうしん)」という作用で、「神志(しんし)を主る」働きがあります。
神志とは「精神や意識、思考」などのことを言い、「心」の状態は精神や意識、さまざまな思考や判断に影響しています。

さて、「肝」がメラメラ燃えて「心」に火がついてしまいました。因みにこの状態を「心肝火旺(しんかんかおう)」といいます。心に付いた火が影響を及ぼすと、まず起こる症状として寝つきが悪くなります。心の火が精神や思考をかき乱すからです。寝る前に色々と考え込んで不安になることはよくありますが、一晩中眠れない、寝てもすぐに目が覚める、夢ばかり見るなどの症状がある場合は心に火があると考えられます。

睡眠障害の中医学的な発生メカニズムとして、ストレスや生活習慣で肝の気の流れが悪くなり(肝気鬱結)、放置して熱が生まれ(肝鬱化火)、その火が勢いを増して燃え(肝火上炎)、お隣の「心」に火が移って(心肝火旺)、睡眠障害になります。この状態になると物忘れが激しくなったり、舌の先が赤くなって口内炎が出来ることがあります。中医学では、「心」は「舌」と繋がっているという考え方があり、「心」の不調が舌に現れることがあります。中医学では「肝は目」に、「心は舌」に、「脾(胃)は口」に、「肺は鼻」に、「腎は耳」と繋がっていると考えられており、中医学ではこれを「開竅(かいきょう)する」といいますが、「心は舌に開竅している」のです。

例えば目の病気は元を辿れば肝に原因があることがあります。白内障は目の水晶体が白く濁る病気ですが、白内障を中医学的に説明すると、これまた「肝熱」が原因と考えることができます。お風呂のお湯で考えるとわかるように、熱は上に昇る性質があります。人体も同じで、体内の熱は上に昇りやすく、暖房の効いた部屋にしばらく居ると、足は冷たいのに頭がボーっとすることがあります。肝熱も放置すると、開竅している目に昇ります。目の水晶体はタンパク質で出来ていますから、ゆで卵と同じく熱すると白く固まります。これが中医学的に考えた白内障の発生のしくみです。なので白内障の方は肝熱があると考えてほぼ間違いないと思います。

このように五つの臓器(五臓)はそれぞれの器官に開竅しているので、難治性の難聴は腎の機能が低下していると考えられ、鼻炎は肺の機能低下が考えられます。

少々話が逸れましたが、「心」に火がつくと睡眠障害が発生し、口内炎が出来たり、健忘などの症状が現れ、甚だしい場合には精神にも影響し、統合失調症のような重度の精神疾患が現れることもあります。
ここまでの症状はないにしろ、睡眠に支障を感じていて、顔が赤くなりやすく、尿の出が悪かったり、便秘がちで落ち着きがないなどの症状がある方は、心火を発生させないように気をつけましょう。辛い食べ物は心火を発生させますからなるべく避けるといいです。

「百会(ひゃくえ)」というツボは万能なツボですが、眠れない時にグリグリしてみると一時的に心火が下がり、眠りやすくなります。場所は頭頂部の尖端ですが、両耳の尖端に親指をあて、中指が合わさった所です。親指の第一関節を曲げた角を百会に当て、もう片方の手で押してグリグリします。少々痛いですが、とりあえず落ち着きます。

次回は何のお話にしましょうか・・・。考え中です♪




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ざっくり中医学 その4 精神疾患

こんちには。やはり小川(妻)です。

さて、「ざっくり中医学 その2 肝熱」で「肝」は「気の流れの調節」をすると説明しましたが、その働きの中で「情志の調節」というのがあります。情志(じょうし)とは感情のことで、肝は感情のコントロールもしています。なので肝の疲れをそのままにして肝気鬱結(かんきうっけつ)すると、イライラして怒りっぽくなったり、かと思えば落ち込みやすく、涙もろくなったりと感情の起伏が激しくなることがあります。
これを放置しておくと、やがて肝気鬱結から肝鬱化火(かんうつかか)といって肝の熱から火が発生し、これまた進むと肝火上炎(かんかじょうえん)といって、その火が炎となってメラメラと燃え出します。この状態まで進むと、いわゆる精神障害といえる症状が出ることがあります。

俗に言う自律神経失調症や更年期障害、うつ病、ヒステリー、パニック障害などの症状は、この肝熱から起こったと考えられます。
お医者さんにこのような診断を受けて落胆する方もいらっしゃるかと思いますが、中医学から見ると「肝熱」が原因ですから肝熱を除けば回復するはずです。「弱い人間だから精神を病む」みたくも思われがちですが、肝が疲れただけなのでそんなに深刻に悩む必要もありません。
よく「頑固な人は肝臓ガンになる」と言われていますが、あながち嘘でもありません。肝を痛めると性格が変わるのです。

それよりも心配なのは、オーバードーズといわれる向精神薬の過剰摂取です。オーバードーズについては、夕方のニュースや深夜のドキュメンタリー番組で度々放送されていますが、まだまだ知らない方も多いと思います。ネットで検索すれば関連した情報を収集できますので、是非一度調べてみてください。

向精神薬を処方された人の中には、何種類もの薬を処方され、月に何万も薬代を払い、薬だけでお腹がいっぱいになってしまう人もいます。もちろん、お医者さんは正しく薬を処方してくれますが、こういった薬に依存してしまう方も少なくありません。

薬を飲めば肝臓が解毒しなくてはいけませんから、それだけ肝に負担がかかります。中医学的には、薬を飲むとますます肝熱が溜まります。
「治したい→薬飲む→肝熱発生→症状悪化→治らない→薬飲む→肝熱増える」と、悪循環でいつまでも出口は見えません。

もし、薬だけの治療で症状が改善されないという方は、何らかのリラクゼーションを受けてみるのもいいかと思います。身体のコリをほぐすだけでも、いい方向に向かう可能性は充分にあると思います。そしてアロマを焚いてみたり、ハーブティーを飲んだりしてゆったりとした時間を過ごすのも必要です。
一番いいのは、肝熱を溜めない生活を送ることですが(^_^)・・・。

次回の予定は睡眠障害についてです。



寄り道中医学  「ストーカーも肝熱?!」
これは私の個人的な考えであって、いかなる批判も受け付けません。私の独り言と思って聞き流してください。m(__)m

恋愛感情も「情志」に入ります。なので、激しい恋愛感情も肝が疲れるはずです。
ストーカーは理解できない異常な行動を起こします。肝熱があるに違いありません。ストーカーに「肝火上炎」という言葉がぴったりな気がするのは私だけでしょうか?(^^ゞ



ざっくり中医学 その3 瘀血(おけつ)

いつもブログを読んで頂き、誠にありがとうございます。小川(妻)でございます。いつも(妻)と付けていますが、小川(夫)はブログに現れそうにないので、(妻)を外そうかと考える今日この頃でございます。

さて、前回のブログの「肝熱」の続きでございます。
肝熱を放っておくと、「肝気鬱結(かんきうつけつ)」と言って肝の気の流れが悪くなってきます。「気」というのは体内の血液を流す役割なので、当然「血」の流れも悪くなります。血の流れが悪くなれば、体のコリや冷え、頭痛などの症状が現れ、コレステロール値が高い中高年の方などは、脳梗塞や心筋梗塞の原因である「血栓」が出来やすくなります。
流れの良い川の水はキレイですが、流れが悪いと澱んでコケが生えたり虫が湧いたりします。体も同じように、血の流れが悪いと血液がドロドロになり、それが極まれば塊になってしまいます。この血液の状態を中医学では「瘀血(おけつ)」といいます。(おケツじゃないよ♪おけつだよ♪)

この瘀血は体の奥深くに居座り、あらゆる症状を起こします。例えば以下のような症状や病気です。

*梗塞症、血栓症、動脈硬化、高脂血症、糖尿病の合併症、エコノミークラス症候群、頭痛、精神障害、認知症、シミ(肝斑)、歯槽膿漏、潰瘍、更年期障害、生理痛、不妊症、子宮内膜症、子宮筋腫、痛風、下肢静脈瘤、アトピー性皮膚炎、リウマチ、ニキビ、円形脱毛症、慢性蕁麻疹などなど・・・。

様々な症状や病気の原因となりますが、この様な症状がないにしろ、ほとんどの方には多かれ少なかれ瘀血は存在しているように思います。瘀血があるかのわかりやすい判断の仕方として、舌の裏側の血管(静脈)がドス黒く、太く腫れ上がっていたり(舌下静脈の怒張)、背面の首の付け根あたりと、腰の中心あたりに細いミミズのような血管が網目のように浮き出て見えることがあります。これを中医学では細絡(さいらく)といいます。個人的には最近見かけなくなりましたが、お酒の飲みすぎで鼻が赤くなっている方っていましたよね?あれも典型的な瘀血の症状です。女性では下肢静脈瘤がそうですが、この細絡がある方は瘀血があると考えられます。

体全体を揉みほぐしたり、経絡やツボ押しなどで肝気の流れを整えて瘀血にならないように予防するのが一番ですが、もう細絡も出てるし、症状も出ている方はカッピングがオススメです。カッピングは患部の瘀血を皮膚表層まで吸い上げて流し、腎臓で濾過して体外に排出します。カッピングで吸われた皮膚は紫色になりますが、色が濃いほど瘀血が溜まっています。何度か吸い上げているうちに瘀血が溶けて血液がキレイになると、カッピング後の皮膚はピンク色に変わってきます。当サロンでカッピングをなさるお客様は肩や腰に瘀血がある方が多いようです。
当サロンは背面だけでなく、下腹部にもカッピングしますが、二足歩行の人間は下半身の血流が滞りやすく、特に女性は下腹部に血液が溜まりやすいのです。この下腹部の血液が瘀血になってしまうと、生理痛だけでなく、子宮筋腫や内膜症、不妊症の原因にもなります。特に更年期障害の方の多くに左下腹部のしこりが確認できます。これは硬結(こうけつ)といいますが、生理痛、生理不順などの子宮に関わる症状をお持ちの方は、この下腹部の硬結が多く見受けられます。下腹部のカッピングはこの硬結をほぐし、女性ならではの症状を和らげます。

またまた長くなってしまいました・・・。

次回は、うつ病やパニック障害などの精神障害について書く予定でございます。
が、予定は未定でございます。(^^ゞ





ざっくり中医学 その2 肝熱

まだまだ暑い日が続きそうです。こんにちは小川(妻)です。

私がお客様によくする話の中で「肝熱(かんねつ)」というのがございます。書いて字の如く「肝(肝臓)に溜まった熱」なのですが、体にコリがある方は多かれ少なかれこの肝熱があります。中医学では肝臓を「肝」といい、その働きは、気の流れを調節したり、体の必要な場所に血液を送ったり、ストレスを受け止めるなどで、解剖学的には体内に入ってきた毒を無毒化する働きもあります。とかく仕事が多い「肝」ですが、なかなか休みをもらえてないのが現状のようです。まずは食事の問題で、「動物性たんぱくの摂りすぎ」があります。人体は肉食にあまり適しておらず、動物性たんぱくを消化する酵素がほとんどないと言われています。にもかかわらず、一日三食のほとんどに肉や魚を食べています。消化するのが大変なうえに一日何度も体内に摂り込まれ、肝はそれを消化しようと一生懸命に働きます。そのうえ薬を飲めば解毒に大忙しですし、ストレスも受け止めなきゃいけません。仕事でパソコンを使えば目に血液を送って、勉強すれば脳に血液を送って、運動すれば筋肉に血液を送って、肝さんは「やることいっぱい!」なのです。そんな肝さん(さん付け?)もお休みになる時間がございまして、夜10時から2時の間に今日一日、体に巡らせた血液を肝に集めて滋養し、明日に備えるという肝さん自身が休む時間があります。この時間は体が就寝していなくてはなりません。何故ならベットに横になっていても考え事をしたら肝は脳に血液を送らなきゃいけないからです。しかし、この時間に寝ている人は少なく、実際はお酒を飲んでいたり、食事をしていたり、仕事をしている人が多いのが現状です。これは現代社会において仕方ないことですが、人体の生理には反しているのです。この様な生活を余儀なくされている私達は「肝熱」が溜まって当然といえます。この肝熱が溜まると肩こり、腰痛、に始まり、頭痛、精神障害、生活習慣病など様々な症状があらわれます。

中医学には「自然界の法則」として「陰陽説」があり、「万物の全ては陰と陽が存在する。表があれば裏があり、上があれば下がある。光があれば闇があり、朝がくれば夜が来る。」このように万物は表裏一体で存在しており、どちらかが極まれば真逆の性質に変わります。例えば火山の噴火は地下のマグマの熱が極まって噴火し、流れ出た熱いマグマはやがて冷えて固まり、カッチカチの溶岩となります。ドロドロして熱かったものが極まると、冷たく固い物に転化するということです。これは人体でも同じことが起こります。

人体も走ったり運動すると体が熱くなり汗をかくように、動きは熱を伴います。人体の細胞も働けば熱を発生します。細胞に溜まった熱が極まれば、やがて冷えて固まります。冷えて固まった細胞・・・。つまり癌細胞に変化するのです。これは私の師匠の教えですが、中医学的に考えた癌の発生のしくみといえます。

癌細胞に限らず胆石などの結石も、血液の血栓も、熱が極まり固まった産物です。中医学は病気になる前の「未病」の状態で病気を防ぐという予防医学です。このようにならない為には、熱を溜めない生活を心がけることが一番ですが、溜まってしまったら極まる前に熱を出してやるしかありません。

全ての臓器に熱は発生しますが、特に肝熱はすべての臓器に影響しやすく、あらゆる症状は肝から始まっていることが多いのです。例えば肝熱が原因で胃痛が起こることがあります。胃薬を飲んで胃の治療をしてもなかなか良くならないのは、肝熱が残っているからです。

私の場合は背中を触ってどの臓器に熱があるのか判断しますが、少々の質問もいたします。
肝熱の解りやすい判断基準として、生理前にイライラしたり、生理の経血に血の塊が出ることがあれば肝熱があると思ってほぼ間違いないと思います。頭痛もほとんどが肝熱が原因しています。

肝熱を発生させないように、まずは動物性たんぱくの取り過ぎに気をつけることです。週に1度は「休肝日」として野菜中心の食事にしたり、アルコールを控えたり、飲まなくても済みそうな薬はなるべく飲まずに(サプリメントも)、10時に寝れそうな時があったら、さっさと寝てしまうのです。それでも生きている限り、体は動くわけですから多少の熱は発生します。「なんか調子悪い」と思ったら、肝熱が溜まっている可能性があります。熱が溜まったら、経絡やツボを刺激し、気の流れを良くして熱を出します。経絡を中心に考えられた中医学の施術は様々な病気の予防になるのです。

またまた長くなってしまいました・・・。ここまで読んで頂いた方に感謝でございます。
次回は熱を極めてしまった場合のお話に関連して「瘀血(おけつ)」のお話にしようと思いますが、予定は未定でございます(^^ゞ
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